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マリー・アントワネットの時計
今、銀座に「マリー・アントワネットの時計」が来ています。
前から気になっていたので、最終日に見に行ってきました。

マリー・アントワネットは、フランス国王16世の妃。
フランス革命でギロチンにかけられて処刑されたことは有名です。


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                 マリー・アントワネット(1755-1793)

贅沢の限りを尽くした彼女は無類の時計好きでもあり、
スイス出身の時計職人であるアブラアン-ルイ・ブレゲの熱烈なファンでした。
(当時、ブレゲの工房はパリのシテ島にあった)


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                 アブラアン-ルイ・ブレゲ(1747-1823)

王妃はブレゲが開発した最新式の複雑懐中時計を1782年に購入しています。
1783年には王妃の信奉者だった謎の人物が、ブレゲに時計を依頼しました。
それこそが、王妃のために注文された世界最高の時計「マリー・アントワネット」でした。

「当時のあらゆる時計の技術を凝らした最高の時計を王妃のために作ってくれ」
そう依頼されたブレゲは、ゴールドをふんだんに使ってその時計の制作にとりかかります。

しかし、マリー・アントワネットがその完成を見ることはありませんでした。
時計が完成したのは、なんと王妃が処刑されてから34年後のこと・・
その後、この超複雑懐中時計「マリー・アントワネット」は様々なコレクターの手に渡ったあと、
エルサレムの美術館に寄贈されましたが、1983年に盗難に遭って行方不明に。

今回銀座に来ているのは、
創業200年以上になるブレゲ社が、当時の資料を元に失われたオリジナルを復元した懐中時計です。


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           復元された超複雑懐中時計「マリー・アントワネット」

本当に美しいです・・。
時計は詳しくないですけど、その精密さと美しさに見とれてしまいますね。
でも間近で警備員がじっと見張っているので落ち着きません・・
(もうちょっと遠くから警備してくれればいいのに)

皮肉なことに、失われたオリジナルを忠実に復元したこの時計が完成したと同時に
24年間行方不明だったオリジナルが発見されたのです。
うーん・・なんだか闇で誰かが歴史を操っているような怖さを感じますねぇ。

*写真は全て展覧会パンフレットより

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by kou-mikami | 2009-05-31 21:55 | パリ関連・その他
ガイドブックには載らない広場
今日はパリのとっておきの広場をご紹介します。

パリ6区にあるフュスタンベール広場。
シックな観光地サンジェルマン・デ・プレの裏にひっそりと佇む
見落としてしまうほど小さな広場。

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フュスタンベール広場(place de furstemberg, 6e)

サン・ミッシェル広場のような人が集まる大きな広場もいいですが、
誰もいないひっそりとした広場も趣があって素敵ですねぇ。

ここは人気がないけれど愛される不思議な場所・・
多くの画家がこの広場を季節感のあふれる
にしています。
日本でも人気の写真家ロベール・ドアノーも
この広場を写真に撮っています。

2006年に出版された絵本「ルリユールおじさん」にも
この広場が登場します。
パリに実在する本の修復屋さんをモデルにした絵本で、
パリの街を散歩してる気分になれますよ。
(店を探しましたが、残念ながら見つけられませんでした)

ちなみに、この広場の名前の由来は
1704年にサンジェルマン・デ・プレ教会の神父であった
フュスタンベール枢機卿からきているそうです。
(実際にパリの地名のほとんどは人名なのです)

夜のフュスタンベール広場も中央にある外灯が光り、ロマンチックです。

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by kou-mikami | 2009-05-30 14:44 | パリの街角
フィリップ・ソルレスとクロズリー・デ・リラ

パリと言えばカフェ。カフェと言えばパリ。

その理由の一つは、文化とカフェが一体になっていること。
チェーン店ではなく、カフェの一つ一つにユニークな歴史があります。
カフェなくしては絵画や文学作品が生まれなかったとさえいえます。
ベルエポックの時代、作家たちはカフェで議論し、カフェで作品を生み出していきました。

そんな文学カフェの中でも有名なのが
モンパルナス界隈にあるカフェ「クロズリー・デ・リラ(Closerie des Lilas)」
こんもりとした緑の木陰の中にある、少々秘密めいたカフェ&レストランです。

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クロズリー・デ・リラの外観

ここには多くの作家たちが通い、彼らの名前が
テーブルに刻まれています。
ボードレールやアポリネール、そしてパリを愛したアメリカ作家のヘミングウェイも。
ヘミングウェイはここでロストジェネレーションの記念碑的作品「日はまた昇る」を執筆しました。
彼らの作品を読みながら、ワインを飲むなんて最高です(入ったことないですけど・・)。

また、ここは単に文学遺産だけではなく、現役の作家も愛用しています。
フィリップ・ソルレスは「第2のオフィス」としてこのカフェに出没するとか。
(第1のオフィスはガリマール本社内)
少々高いメニュー構成らしいですが、一度は行ってみたい憧れのカフェです。

クロズリー・デ・リラ(Closerie des Lilas)
モンパルナス大通り沿い。最寄メトロはポール・ロワイヤル(Port-Royal)

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by kou-mikami | 2009-05-18 14:07 | パリの作家・芸術家
口で味わえる遺産
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「Autant de saveurs que d'aperitifs 食前酒と同じ味わい」

バス停の側面に張られた巨大な広告。
この高級酒のような上品な広告。ビールなんですよ。

フランスで売られている「レフ(Leffe)」という名前のビールです。
ベルギーの修道院ビールで、スーパーやカフェでよく見かけます。

パリで初めて飲みましたが、甘く濃厚な味わい。
ベルギーの南にあるディナンという街にあるレフ修道院で
13世紀から造られてきました。
フルーティーな香りとこくのある甘みは上面発酵によるもの。
(現在は外部の醸造会社にライセンスを譲渡)

それにしても、ベルギーの修道士たちは
素晴らしいビールを造ったものです。
ビールはまさに歴史であり遺産ですね。

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by kou-mikami | 2009-05-05 06:32 | パリの街角



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