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黒猫で有名なシャノワール
パリに行ったことのある人は、お土産屋で奇抜な黒猫の描かれたポスターを見たことがあるかもしれません。
これはシャノワール(黒猫)という、かつてパリに存在したキャバレーのポスターです。

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現在モンマルトルにあるシャノワール(オリジナルとは別のお店)

シャノワールは19世紀の1882年にできたフランス初のキャバレーでした。
当時芸術の中心地でボヘミアン地区であったモンマルトルにオープン。
店の名前は当時ボードレールの翻訳で人気のあったエドガー・アラン・ポーの小説「黒猫」(Chat Noir)にちなんでつけられました。

最初のシャノワールを作ったのはボヘミアンで作家と交流のあったロドルフ・サリス(Rodolphe Salis)。
彼はジャーナリストであるエミール・グドー(Emile Goudeau)とともに
作家や画家のエスプリあふれる会話を見世物とする新しい文化的な酒場を思いつきました。

アイディアを実行に移すため、サリスは酒場用の貸店があったロシュシュアール大通り84番地に店を構えます。(現在お店はありません)

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シャノワールのあったロシュシュアール大通り84番地

お店のポスターは画家スタンラン(Theophile Steinlen)に依頼しました。
そのイラストは有名になり、今でもパリを観光すると必ずどこかで見かけるほど。
姿勢のいい黒猫のイラストは一度見たら忘れられませんよね。
文学的な香りの漂うシャノワールは多くの作家や芸術家が通い、
その中にはネルヴァルやハイネもいました。

その後人気になったシャノワールにはいわゆるゴロツキが出入りするようになり、
それを嫌った経営者のサリスは店を閉めてしまいます。
そして、閑静なラヴァル通り(現在のヴィクトール・マセ通り)に
新しいシャノワールを開店しました。

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2代目シャノワールのあったヴィクトール・マセ通り12番地

閉店後のシャノワールのあった場所には、そこで歌っていた歌手アリスティッド・ブリュアンにより新たなカフェ・コンセール「ル・ミルリトン」がオープンします。
こちらは下層社会による上流階級への痛烈な批判をシャンソンで歌い、
それが逆に上流階級のお客たちに人気となりました。
背徳的な客のいる店内で、普段は嗅ぐことのできない危険な香りが
日常に退屈していたブルジョワジーのお客を刺激したようです。

現在、クリシー大通り68番地(68 Boulevard de Clichy)には
シャノワールという同じ名前御カフェがあります。
元祖のシャノワールとは別の店ですが、
1950年台にエディット・ピアフが「愛の賛歌」を歌った場所として有名です。

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新しいシャノワール(クリシー大通り68番地)

カフェの左隣には赤と黒を基調とした斬新な色合いのシャノワール・デザイン・ホテルがあります。内装も黒猫のイラストを使っていて可愛らしくオシャレなデザイン。

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カフェの隣にあるシャノワールデザインホテル

シャノワールの名前は、現在のフランスにも生き残り、当時の想いを伝えているようです。
次回パリに旅行に行かれた際には、モンマルトルの黒猫を探してみるのも楽しいかもしれませんね。
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by kou-mikami | 2012-10-19 09:44 | パリのお店
パリの老舗デパート「サマリテーヌ百貨店」
少し昔のパリのガイドブックには、
「このデパート屋上から見るパリの眺めはとても素晴らしい」と書かれています。

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ポン・ヌフから右岸側に見えるこの建物は、パリの老舗デパートだった「ラ・サマリテーヌ」。
なんでも揃うと評判で屋上からの眺めのよいデパートとして人気でしたが、
1990年代から経営が悪化し、2005年に閉鎖。
建物の一部は文化財に指定されています。夜には文字がライトアップされますが、
近くへ行くとまるで廃墟のような雰囲気になっています。

「よきサマリア人」という意味を持つこのデパートは、
19世紀後半の1869年にエルネスト・コニャックによって作られました。
百貨店文化が花開いた時代にできたアール・デコ様式の老舗デパートです。

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夜のサマリテーヌとポン・ヌフ駅

ラ・サマリテーヌが生まれた時代というのは、
まさにオスマンによるパリ改造が行われた時期と重なります。
この時期に今日のいわゆる百貨店が次々に生まれました。
豪華な内装と定価という安心感を兼ね備えたデパートは、
パリ市民の心をつかんで急成長していきます。

まず1852年に世界初の百貨店「オ・ボン・マルシェ」がブシコーという商人によって
パリ左岸のバック通りにできています。
1867年には「オ・ボン・マルシェ」で働いていたジュール・ジャリューゾが
オペラ座の北側に「オ・プランタン」を開店しました。
同じ年に元衣料品店だった「ラ・ベル・ジャルディニエール」(美しき女庭師)が
できています。
そして2年後にその隣にできたのが、今回紹介した「ラ・サマリテーヌ」です。

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ポン・ヌフから見たサマリテーヌ

1869年にできた「ラ・サマリテーヌ」は急成長を遂げていきます。
創設者のエルネスト・コニャックは、「オ・ボン・マルシェ」の店員だった
マリー=ルイース・ジェイと結婚して、夫妻で共同経営するようになります。
ベル・エポックの時代にはアール・ヌーボー様式の美しいデパートとなり、
その後アール・デコ様式に改修され、1933年にはギャルリー・ラファイエットと
オ・プランタンを超えるパリ最大のデパートになりました。
また夫妻は「オ・ボン・マルシェ」の創設者ブシコー同様に社会活動を積極的に行い、
コニャック・ジェイ美術館をつくりました。

しかし1990年代に経営が悪化。
2001年にはルイ・ヴィトン・モエヘネシーに買収されましたが、
2005年に老朽化によって閉鎖が決定しました。
その後サマリテーヌは時代に取り残された廃墟のように閉店したまま、
今までセーヌを見下ろしていました。しかし2010年、ルイ・ヴィトンによって2014年開業に
向けて改修されることが決定されました。
建築デザインを手掛けるのは日本人の建築家ユニットSANAA。
新サマリテーヌの建物内にはデパートだけでなく、市営アパートやホテルが入る予定。
近いうちにパリの新しい名所サマリテーヌが生まれるかもしれません。

そのときには是非、このデパートの屋上から眺められる自慢の「パリパノラマ」を見たいものです。

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by kou-mikami | 2011-12-09 09:01 | パリの街角
ヘミングウェイも通ったパリ伝統の定食屋
今回のパリ探索でようやく行きたかったお店に行けました。
それは大衆レストラン「ポリドール(Polidor)」

リュクサンブール公園の近くにあり、公園散策のあとにもぴったり。
パリで伝統的でお手頃価格のレストランを探している人に最適のお店です。

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ポリドールの外観


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ポリドールの店内


ポリドールの歴史は1845年にまで遡ることができ、その外装も当時のままといった感じ。
雰囲気や内装も昔から変わっておらずまさに19世紀半ばの世界へ入ることができます。
今では観光客が多く訪れてもいますが、早めに行けば誰もいないひっそりとした店内で10ユーロ前後のボリュームたっぷりな定食を食べることができます。
どれもフランスの家庭料理で、味付けは濃厚でとても美味しいです。

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とっても濃厚な牛の腸詰定食はマッシュポテトもたっぷり。黒パンも美味しい


またこのお店はパリ修業時代のアメリカ人作家アーネスト・ヘミングウェイが通った店としても、ファンの間で知られています。
味のある古きインテリアもヘミングウェイのときと変わっていません。
彼のお気に入りのワインはカオールだったと言われています。
またデザートとしては特製のタルト・タタン(アップルパイ)がおすすめ。

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カラメルソースのかかった人気デザート タルトタタン


ご興味のある方は、
19世紀の雰囲気を味わいに是非ポリドールを訪れてみてください。
昔ながらのフランスの料理を味わうことができますよ。

⇒その他のパリの観光写真
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by kou-mikami | 2011-09-14 06:43 | パリのお店
19世紀パリの不思議建築:ロトンド・ド・ラ・ヴィレット
今回はパリに残る19世紀の不思議な建築と最新の人気スポットをご紹介します。

映画『アメリ』で有名なサン・マルタン運河の終点はパリのスターリングラード駅。
ここはヴィレット貯水池の始まりの場所でもあります。

その貯水池の前に不思議な円形の建物があります。
これはロトンド・ド・ラ・ヴィレット(Rotonde de la Villette)と呼ばれるもので、
フランス革命直前の18世紀末に建てられた入市税の関所です。

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19世紀の歴史的建造物ロトンド・ド・ラ・ヴィレット

当時ここには城壁があり、文字通りパリの外れでした。
パリにやってくる商人や農民たちから税をとるためにこの建物が建てられ、
1784年から1788年まで使われました。
今では城壁はなくなり、この円形の建物だけが残っています。

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ロトンド・ド・ラ・ヴィレットは「幻視の建築家」と呼ばれるフランス革命期の建築家クロード・ニコラ・ルドゥーによって作られました。
なんだかパリとは思えない不思議な建物ですね。

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スターリングラード駅周辺の街並み。少し怪しげな雰囲気・・・
でも治安は悪くありませんのでご安心を

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ロトンド・ド・ラ・ヴィレットの目の前には大きな噴水があり、その先にはヴィレット貯水池が広がります。
次にすぐ近くの映画館に行ってみましょう。

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ロトンド・ド・ラ・ヴィレットのすぐ前にパリの大型映画館MK2があります。
MK2はパリに複数あるチェーン系映画館。
池の目の前にある珍しいロケーションの映画館ですね。
船も行き交い、水辺の遊べるスポットとして若者に大人気。
夜はイルミネーションがきれいです。

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向かい側にはカフェもあり、貯水池を見ながら時間を過ごせていい雰囲気です。

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水辺の映画館とカフェが楽しめるヴィレットは人気スポット。
歴史的遺産と新スポットが組み合わさった新しいパリの観光地です。

アクセスはメトロ2・7・5番線のスターリングラード駅が一番便利。
サン・マルタン運河散策のついでに立ち寄るのもいいかもしれません。
そこからさらに北へヴィレット貯水池が流れ、その先には最先端のヴィレット公園があります。
野外映画祭も開かれる解放感あふれる公園で、こちらもおススメです。

⇒その他のパリの観光はこちら
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by kou-mikami | 2011-02-27 13:11 | パリの街角
サン・ルイ島散策:ボードレールが『悪の華』を書いた館
セーヌ河に浮かぶサン・ルイ島は、
高級住宅地として知られる静かなエリア。

美味しいアイスのお店で有名ですが、
観光地と言うよりは河岸をゆっくり散歩するのに最高の場所です。

そんなサン・ルイ島の河岸の通り沿いに立つ、とある館をご案内します。
フランス近代史の父といわれるボードレールが青春時代を過ごし、
あの『悪の華』の大半を書いた館です。では散策開始!

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サン・ルイ島に入り、北河岸を走るアンジュー河岸(Quai d'Anjou)を歩きます。
天気がよくて散策にはもってこい!対岸に見えるのはマレ地区です。
(サン・ルイ島へはシテ島からサン・ルイ橋を渡って行くことができます)

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少し歩くと、豪華なバルコニーのついた建物が見えてきます(写真・左部分)。
ここが「ホテル・ピモダン」(Hotel Pimodan)という館。
ここは19世紀に文学者テオフィル・ゴーティエの『ハシシュ・クラブ』となり、ボードレールはそのクラブに出入りしていました。

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重厚そうな扉です。
現在オテル・ピモダンはローザン館(Hotel de Lauzun)に
名前が変わっていますが、建物はそのまま残っているんですね。
現在はパリ市の迎賓館として利用されています。

ボードレールは『パリの憂鬱』や『悪の華』で知られるフランスの詩人。
生前に発表した唯一の詩集『悪の華』で知られるようになりました。
20歳になったばかりのボードレールは亡父の遺産を分け与えられたあと、
転居を繰り返してようやくサン・ルイ島のオテル・ピモダンに
居を構えました。

1843年から1845年の約2年間、彼はこの館で青春時代を過ごし、
『悪の華』に収める詩の大半を書き上げました。
ボードレールはこの時期に、ヴィクトル・ユーゴーやテオフィル・ゴーティエ、
サント・ブーヴと知り合っています。

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この館は1657年に建造というから、その古さにおいても見る価値ありです。
有名な建築家ル・ヴォーが設計しました。
サン・ルイ島の散策のついでに訪れてみてはかがでしょうか。
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by kou-mikami | 2011-02-12 23:09 | パリの作家・芸術家
貴族の館を利用したパリの写真美術館
写真を発明したフランスならではのスポットをご紹介します。
ヨーロッパ写真美術館。
パリ4区のセーヌ川近く、マレ地区の優雅な通りの一角にある写真専門の美術館です。

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ヨーロッパ写真美術館 Maison Europeenne de la Photographie

写真を発明した国フランスだけあって、そのコレクションは欧州最大級。
現代写真1万数千点を所蔵し、常にみなを驚かせる奇抜な展示を意欲的に行っている。
現代写真だけでなく、昔の雑誌や写真をもとにした「写真の歴史」に関する幅広い常設展示もあって見応え十分。

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パリ4区マレ地区、写真美術館前のフォルシィー通り

その魅力は展示だけではありません。扱っているのが現代写真でも建物はかなり古いのだ。
それもそのはず、18世紀の始めに建てられた貴族の館(エノー・ド・カントルブ館)の中にあり、
歴史ある古びた階段を上がっているとなんだか貴族のプライベートなパーティに呼ばれたかのよう。屋内にはカフェやショップもあり、写真鑑賞後はゆっくりと時間を過ごすことができる。
また美術館の入り口には「Niwa(庭)」と題された美しい石庭があります。
これはパリ在住30年以上の写真家田原桂一氏の作品。
パリに突然出現した「庭」は、美術館に入る前のちょっとした小休止にちょうどいい。

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写真美術館前にある石庭「ニワ」

ちなみに水曜の17時以降は入場無料となっているのでオススメ。写真好きにはたまらない美術館といえそうだ。
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by kou-mikami | 2010-11-12 00:47 | パリの街角
読書ができるパリのワインバー
夜が過ごしやすい季節になりましたね。
秋の夜長に家で読書をする方も多いのではないでしょうか。

そんな方におススメのパリスポットがLa Belle Hortense(ラ・ベル・オルテンス)。
シックなマレ地区(パリ3区)にある小さなバーなのですが、
ここは読書のできるユニークなバーなんです。

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ワインが飲める読書バー「ラ・ベル・オルテンス」

最寄駅はメトロのサン・ポール駅。駅から目の前のリヴォリ通りをパリ市庁舎方面へ歩き、
ヴィエイユ・ドュ・タンプル通りを右に曲がったところにあります。
ポンピドゥーセンターからも近いですよ。

鮮やかな青色で塗られた一見ブティック風のお店に入ると、中は居心地のよさそうなバー。
ここは書店・バー・ギャラリーが一緒になった芸術の都パリらしいお店。
店内では、お店自慢の上質な赤ワインを飲みながらゆっくりと好きな本を読むことができます。
入口手前は普通のバーカウンターになっていますが、奥に入るとプライベートな雰囲気の書斎があります。中へ入ってみましょう。

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読書バーの中にある書斎。赤ワインを飲みながらゆっくりと読書ができる。

静かな店内には読書を本気で楽しむパリジャンがいたりして、インテリ層の多いパリを身近に感じることもできます。
ワインを選んだあとは、書斎の本棚からゆっくりと本を選ぶ。
書店ともカフェとも違った不思議な空間で読むと、なんだか気持ちもリフレッシュできます!

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文学から絵本まで、さまざまなジャンルの本が綺麗に並べられた本棚

フランス語が苦手という人でも、可愛らしいフランスの絵本やパリの写真集もあるのでご安心を。
どんな人でも気軽に楽しめます。本棚のラインナップにもさりげないセンスが光っています。
もちろん自分で持ってきた本を読んでもOKです。

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書棚から本をピックアップ

パリの秋は文学で盛り上がります。
というのも11月にゴンクール賞とメディシス賞というフランス屈指の文学賞の審査発表が
行われるからです。
フランス人は本当に読書好きで、カフェでもよく本を読んでいます。
この読書バーができたのも自然の成り行きかもしれません。

運ばれてきたワインを飲みながらつかの間の本たちとゆっくりと過ごすひと時はいつもと違った
上質な時間。
パリの長い夜、こんな過ごし方もいいかもしれません。

文学バー・書店・ギャラリー"La Belle Hortense"
住所:31 rue Vieille du Tempre, 75004 Paris
最寄メトロ:サン・ポール駅(St-Paul)

その他のパリ写真へ
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by kou-mikami | 2010-10-10 07:53 | パリのお店
猫を求めてパリのヴィラを散策 sanpo
パリでは猫をほとんど見かけない。
猫の隠れる隙間も無いほど、アパルトマンがひしめきあっているせいだろうか。

パリに住んでいたとき
アパルトマンの階段で猫にすれちがったことがあるが、
パリで猫を飼う人は皆家の中だけで飼っているようだ。

しかしパリの中心部から離れれば、外で猫に出会うことができる。
パリ北東部の19区にパリでは珍しいヴィラ(庭付き一軒家)が立ち並ぶ閑静な地区がある。
そこは大都会パリで猫と出会える貴重な空間だ。

最寄のメトロはBotzarisかPlade des Fetes。
それでは一緒に猫の散策に出かけてみましょう。

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ヴィラ(一軒家)の立ち並ぶ19区の閑静な通り

この辺りは緩やかな坂道になっていて、小さなヴィラ通りが阿弥陀のように並ぶ。
どの家にも庭があるため、飼い主が放し飼いしているので猫が外を歩いている。

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とある家の表札には可愛らしい猫のイラストが

このヴィラ通り界隈では、ふとした瞬間に猫と出会える。
今まで何回か訪れてシャッターチャンスに恵まれなかったが
今回ようやく出会うことができた。

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カラフルな青い柵の中を家路へと急ぐ猫

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ただいま

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次に出会った猫は、石畳の上でひなたぼっこ

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猫だけに分かる、空気の中に漂う夏の香り

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さらに通りを歩く。どの家も美しい緑で溢れ、まるで田舎のよう

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ふと声にならない視線を感じて振り向いたら、また猫が・・・

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田舎の風景を求めてヴィラ通りを見に来るフランス人も多い

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猫とすれ違う。どこへ何をしに行くんだろう

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通りの一つヴィラ・ドヌーブ通り

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平日の静かな昼下がりには人もいない

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学校帰りの学生

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印象派の画家の名前がつけられたヴィラ・クロード・モネへ

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振り向き猫。この辺りを歩くのは人より猫のほうが多いようだ

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小さな通りがいくつもある。袋小路もあれば次のヴィラ通りへつながる道もある

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しばらくしてまた同じ通りに来てみると、今度は違う猫が

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こんなに自由に寝転がれるのもヴィラ通りならではの魅力

最後のヴィラ通りだったヴィラ・クロード・モネをさらに歩いていく。
すでに10以上のヴィラ通りを歩いてきた。
猫のいる通りもあれば猫のいない通りもある。
しかし共通しているのは、どこも小さな石畳の通りで緑が多いこと。

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ヴィラ・クロード・モネの終点に魅力的な階段があった。

さらに歩くとヴィラを抜けて普通の一般道路に出る。
ダビドゥ・ダンジェ通りを右に行ってメトロDanubeへ。

19区のこの辺りは特に何かがあるわけではないエリア。
でも小さな出会いに心躍れる、そんなヴィラ散策でした。
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by kou-mikami | 2010-10-02 09:54 | パリの動物
かつての女郎屋街だった道徳通り(パリ3区)
マレ地区の北、中国人の多い3区で気になる通りがあった。
「荷風パリ地図」で書かれていた「道徳通り」(Rue des Vertus)だ。


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道徳通り(Rue des Vertus)

たいてい通りの名前というのは、その通りの特徴を指していない。
というのも、この道徳通りはかつて女郎屋街だったところで、
カンカンポア通りと同じくらい怪しげな雰囲気の漂う場所だったらしいからだ。

荷風はそんな「不道徳な」通りが好きだったのだろう。
しかしいざ行ってみると、怪しさなどはあまり感じられない普通の通りであった。
当たり前だ。もう荷風の時代から100年経っているのだ。

しかし失望は散策につきもの。むしろ何か痕跡が見つかるかもしれない。
工事中の通りの狭い角をすり抜けるようにして道徳通りへ入る。


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パリ3区、かつての女郎屋街だった道徳通り


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通りを犬を連れて散歩する女性

しかし、痕跡はほとんどない(もしくは気づかないだけか)。時の流れとはそんなもの。
それでも通りの名前と建物が100年前と同じまま残っているところが
パリのすごさだ。人は変わっても建物は変わらない。

実はこの通りに来たのにはもう一つ目的があった。
この通りにパリで一番古い家が残っているというのだ。
しかし後から他のガイドブックを読むとそれは間違いで、
最も古いのはモンモランシー通りにある錬金術師の家だそう。
しかし古いことには変わりないので、見に行くことに。


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荷風パリ地図でパリで最も古いと書かれていた家
(実際にパリ最古の家はモンモランシー通りの錬金術師の家


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通りの中ほどでMaire通りとぶつかる。その角に古いカフェがあった。


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くすんだ青色のBARの看板がとてもレトロ


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レオミュー通りから振り返り、道徳通りを見る。本当に小さな通りだ。

しかしこんな小さい通りにこそパリがある。
小さなカフェやレストラン、そして犬を散歩させる地元の人。
今ではこの界隈がチャイナタウンであるせいもあり、中国人が多い。
昔の歴史は消えても、人は入れ替わって生活をしている。

通りだけが変わらずにそこにあるというパリの不思議さ。
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by kou-mikami | 2010-08-14 12:05 | パリの街角
エクトール・ギマールのオリジナルが残るメトロ入口(アール・ヌーヴォー作品)
パリへ行くと、必ずお世話になるものがあります。
それがメトロ。それほどパリ歩きにとっては欠かせないものの一つです。

あのうねうねとした蔦のような緑の入口。
これはエクトール・ギマールというアール・ヌーヴォーの代表的建築家の作品です。
今でこそ彼の作品は有名ですが、30年ほど前に再評価される前までは、
時代遅れのデザインとしてほとんどが取り壊されてしまったのです。
だから今のメトロにも見られるあの入口は新しく作り直した「複製作品」になっています。

しかしパリを探せば、まだ当時のオリジナルのメトロ入口がいくつか残っているのです。
その一つが2番線ポルト・ドフィーヌ駅(Port Dauphine)のメトロです。
ここは16区の高級住宅街の外れ。すぐ近くにはブーローニュの森が見えています。
16区にはギマール作の邸宅が多く残っているので、その関係でこのメトロも
破壊を免れたのかもしれません。
今回の6月の撮影では、ようやくこのメトロを見に行くことができました。

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メトロを出て、入口を見上げるとびっくり。
それにしても、なんという形なんだろう!
まるで巨大な昆虫が薄く広い羽を広げ、今にも飛び立つかのような姿です。
こんな想像力の豊かな入口が、冷たく暗いメトロにつながっているなんて、
なんだか信じられなくもなってくる。
入口の中を取り囲む琥珀色の内装も美しい・・
メトロ自体がパリの地下に伸びる巨大な生命体なのではないかと思えてきます。
そうなると、メトロに乗る乗客はさしずめ血液になるんでしょうか・・。

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こんなメトロで待ち合わせするのもいいですね

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フォッシュ大通りから見たメトロ。幻想世界の昆虫みたい!

このメトロは観光ではあまり馴染みがないかもしれません。
(砂漠のような高級住宅街16区へ観光しに行く人はあまりいませんしね)
ここはちょうど凱旋門から伸びるフォッシュ大通りの終点になっています。
パリで一番幅が広いといわれる高級なフォッシュ大通りの先には
ブーローニュの森が広がっています。

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高級住宅街16区を象徴するかのようなフォッシュ大通り。奥に見えるのはブーローニュの森。

旅行の一休みに、背後に森の広がる美しいメトロを見に行ってはいかがでしょう?

その他のパリ写真
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by kou-mikami | 2010-07-19 08:55 | パリの街角



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