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ドフィーヌ広場-パリで最も静かな広場
今日はパリの不思議な広場をご紹介します。
静かでロマン的なパリを過ごしたい人にオススメの広場です。

先月(2010年6月)パリを再訪問したのですが、
そのときにまず向かったのが、この広場でした。
自分が書いた小説の主な舞台になっていたため、
そのイマージュがその通りかどうか再確認したいと思ったからです。
その広場の名前はドフィーヌ広場(Place Dauphine)といいます。


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ドフィーヌ広場のプレート。パリでは珍しいタイル張り。

ドフィーヌ広場という魅力的な名前の広場は
パリの中心地シテ島の中にあります。
近くにはノートル・ダム大聖堂やサン・シャペル教会など
観光客が絶えないパリ屈指の観光地です。

それなのに、この静けさは何なのでしょう??
パリの中心でありながら、ここだけが時空から取り残されてしまったかのような
不思議な静寂に包まれています。

広場へはパリで一番有名な橋ポン・ヌフの中央から入ることをおすすめします。
中に入ると、車の音は消え、急に違う空間に入り込んだかのような錯覚に囚われます。


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ドフィーヌ広場へと続く小路(ポン・ヌフから)

パリに住んでいた頃からこの広場は気になっていて、
よく夜に訪れては自分を異世界の主人公に見立てて歩いたりしました(笑)
そんな想像力が豊かになるほど、不思議な魅力に満ちた広場なのです。

広場に入って辺りを見回すと、シテ島では珍しい民家がずらり。どれも豪奢な館です。
ここは19世紀後半のオスマン知事によるパリ大改造を逃れた貴重な場所。
当時の様子をそのまま残しています。

しかしドフィーヌ広場の歴史はさらに古く、
17世紀のアンリ4世の時代に作られたというからすごい。
実に400年以上変わっていないということになります!
日本で言えば、江戸時代初期の広場がまだそのまま残っているようなもの。


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静寂に満ちた三角形の広場

またドフィーヌ広場は文学作品にも登場します。
シュールレアリスムの作家アンドレ・ブルトンはナジャという不思議な女性と
磁力に引き付けられるようにしてドフィーヌ広場にたどり着いたことがあったそうです。
彼はこの広場について「もっともふかぶかと引っ込んだ感じの場所」と言い、
またその地理的条件について「パリという女性のセックス」を象徴していると言っています。

たしかにセーヌが2つに分かれる先端にある三角形のドフィーヌ広場は
女性としてのパリを象徴(暗喩)するようにも見えてくる。
パリの隠された中心地、そこには散策者を引き付ける何かがあります。


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          こんな石畳が残るのもドフィーヌ広場の魅力

パリの中心地で静寂を感じたい方は、この広場を散策してみるのもいいかもしれません。
広場にはカフェもあり、休憩にももってこい。「アンリ4世」という名のホテルもあります。
決して団体ではなく、1人もしくは2人で訪れることをおすすめします。

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by kou-mikami | 2010-07-15 06:47
セーヌ川に浮かぶ「白鳥の小径」を歩く
東京では三寒四温が続いていますが、もう春ですね。
東京では春はゆっくりとやってきますが、
パリではまるで劇場の幕が開くかのように、まさに劇的に春がやってきます。
(それだけパリの冬が過酷ということなんですが・・・)

さて、今回はエッフェル塔の近くで静かに過ごせる
パリの隠れた名所をご紹介します。

その名も「白鳥の小径」(Ile des Cygnes)。
名前の響きもいいですよね。
ビラケム橋からグルネル橋まで続く、約1キロの細い「水上」散歩道。
この散歩道、セーヌの真ん中を走るので、眺めもよくとても気持ちいいんです。

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       新緑に囲まれた白鳥の小径。


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       ジョギングする人が多い。両側はセーヌ河

もとは19世紀初頭に堤防として造られたもので、
現在は犬を連れた地元の人やジョギングする人が目立ちます。
ベンチもあるので休憩にぴったりです。
(天気のいい日はよくここでサンドイッチを食べたり読書してました)

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       白鳥の小径のベンチで一休みするおじいさん


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       左岸には高層ビルも見えます

散歩道の西端(グルネル橋)には「自由の女神像」が立っています。
これはフランスがアメリカに自由の女神像を贈ったお礼として、
パリに住むアメリカ人がフランス革命100周年を記念して制作したものです。
(東京・お台場にある自由の女神像はこの像のレプリカです)

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        夕暮れ時の自由の女神像

観光ではなかなかここまで来る人は少ないかもしれませんが、
エッフェル塔も見えるし、左岸と右岸の景色を両方楽しめるので
オススメの散策ルートです。
エッフェル塔への最寄駅ビラケム駅からもすぐですので、
観光の途中で是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
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by kou-mikami | 2010-04-13 22:52 | パリの街角
貴族の館の庭(カルナヴァレ博物館)
こんにちは。久し振りの更新です。
ずっとフランス映画祭ネタでしたが、ようやく元の記事に戻ります。

今日はパリに残る貴族の館をご紹介します。
場所はマレ地区。17世紀に建てられた建物の多くが残る美しい地区で、
貴族の館が多いことでも有名です。

この日はサレ館、ロアン館、スビーズ館、カルナヴァレ館を巡りましたが
中でも最も心に残ったカルナヴァレ館(Hotel Carnavalet)をレポートします。

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     カルナヴァレ館(今は博物館になっています)

ここに着いたのは午後だったと思います。
ヴォージュ広場にも近いこの館は、現在パリ歴史博物館(Musee de l'Historie de Paris)になっています。

この館はもともとパリ市議会議長の邸宅として1548年に建てられたルネサンス様式の建物。
17世紀半ばには建築家フランソワ・マンサールによって改造され、
一時期は作家のセヴィニエ夫人が住んでいたことでも有名です。
19世紀後半のパリ改造のとき、パリの歴史を伝える美術館が必要となり、
この館が「歴史博物館」として生まれ変わることになりました。
カルナヴァレ館は、常設展は無料(企画展は有料)となっており行きやすい。

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     館内にはパリの歴史が分かりやすく展示!これは中世のポン・ヌフ(常設展示)

しかし、今回は博物館の中ではなく「庭」を紹介します。(天気もいいですし!)
庭への入場料も、無料となっています。
誰もが自由にこの素晴らしい庭を楽しむことができます。


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     庭の中に立つ天使の像がお出迎え

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     カルナヴァレ館の庭

ちょうど日が差し込み、そこに植えられた花々や迷路のように刈られた草が
輝いていました

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     庭のベンチで読書する女性の姿も

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     柔らかな光に包まれた午後の庭で。ゆっくりとおしゃべりも楽しい

ここでは、多くの人が読書をしたり日光浴をしたりしています。
パリの中にある、ちょっとした楽園ですね!
しかもこの中庭が無料と言うのだから、パリはなんと素晴らしい庭の宝庫なんだろう。
ここを散策すれば貴族気分、そして素晴らしいアイディアが浮かぶかもしれません。
それにしてもパリジャンは皆、庭が大好き。

パリにお越しの際は是非足を運んでみてくださいね!

カルナヴァレ博物館(カルナヴァレ館)
23 rue de Sevigne パリ3区
最寄メトロ:サン・ポール駅(St Paul)
*ノートルダム大聖堂の地下納骨堂も見学できる共通券あり

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by kou-mikami | 2010-04-03 09:57 | パリの街角
マリー・アントワネットの時計
今、銀座に「マリー・アントワネットの時計」が来ています。
前から気になっていたので、最終日に見に行ってきました。

マリー・アントワネットは、フランス国王16世の妃。
フランス革命でギロチンにかけられて処刑されたことは有名です。


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                 マリー・アントワネット(1755-1793)

贅沢の限りを尽くした彼女は無類の時計好きでもあり、
スイス出身の時計職人であるアブラアン-ルイ・ブレゲの熱烈なファンでした。
(当時、ブレゲの工房はパリのシテ島にあった)


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                 アブラアン-ルイ・ブレゲ(1747-1823)

王妃はブレゲが開発した最新式の複雑懐中時計を1782年に購入しています。
1783年には王妃の信奉者だった謎の人物が、ブレゲに時計を依頼しました。
それこそが、王妃のために注文された世界最高の時計「マリー・アントワネット」でした。

「当時のあらゆる時計の技術を凝らした最高の時計を王妃のために作ってくれ」
そう依頼されたブレゲは、ゴールドをふんだんに使ってその時計の制作にとりかかります。

しかし、マリー・アントワネットがその完成を見ることはありませんでした。
時計が完成したのは、なんと王妃が処刑されてから34年後のこと・・
その後、この超複雑懐中時計「マリー・アントワネット」は様々なコレクターの手に渡ったあと、
エルサレムの美術館に寄贈されましたが、1983年に盗難に遭って行方不明に。

今回銀座に来ているのは、
創業200年以上になるブレゲ社が、当時の資料を元に失われたオリジナルを復元した懐中時計です。


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           復元された超複雑懐中時計「マリー・アントワネット」

本当に美しいです・・。
時計は詳しくないですけど、その精密さと美しさに見とれてしまいますね。
でも間近で警備員がじっと見張っているので落ち着きません・・
(もうちょっと遠くから警備してくれればいいのに)

皮肉なことに、失われたオリジナルを忠実に復元したこの時計が完成したと同時に
24年間行方不明だったオリジナルが発見されたのです。
うーん・・なんだか闇で誰かが歴史を操っているような怖さを感じますねぇ。

*写真は全て展覧会パンフレットより

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by kou-mikami | 2009-05-31 21:55 | パリ関連・その他
ガイドブックには載らない広場
今日はパリのとっておきの広場をご紹介します。

パリ6区にあるフュスタンベール広場。
シックな観光地サンジェルマン・デ・プレの裏にひっそりと佇む
見落としてしまうほど小さな広場。

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フュスタンベール広場(place de furstemberg, 6e)

サン・ミッシェル広場のような人が集まる大きな広場もいいですが、
誰もいないひっそりとした広場も趣があって素敵ですねぇ。

ここは人気がないけれど愛される不思議な場所・・
多くの画家がこの広場を季節感のあふれる
にしています。
日本でも人気の写真家ロベール・ドアノーも
この広場を写真に撮っています。

2006年に出版された絵本「ルリユールおじさん」にも
この広場が登場します。
パリに実在する本の修復屋さんをモデルにした絵本で、
パリの街を散歩してる気分になれますよ。
(店を探しましたが、残念ながら見つけられませんでした)

ちなみに、この広場の名前の由来は
1704年にサンジェルマン・デ・プレ教会の神父であった
フュスタンベール枢機卿からきているそうです。
(実際にパリの地名のほとんどは人名なのです)

夜のフュスタンベール広場も中央にある外灯が光り、ロマンチックです。

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by kou-mikami | 2009-05-30 14:44 | パリの街角
口で味わえる遺産
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「Autant de saveurs que d'aperitifs 食前酒と同じ味わい」

バス停の側面に張られた巨大な広告。
この高級酒のような上品な広告。ビールなんですよ。

フランスで売られている「レフ(Leffe)」という名前のビールです。
ベルギーの修道院ビールで、スーパーやカフェでよく見かけます。

パリで初めて飲みましたが、甘く濃厚な味わい。
ベルギーの南にあるディナンという街にあるレフ修道院で
13世紀から造られてきました。
フルーティーな香りとこくのある甘みは上面発酵によるもの。
(現在は外部の醸造会社にライセンスを譲渡)

それにしても、ベルギーの修道士たちは
素晴らしいビールを造ったものです。
ビールはまさに歴史であり遺産ですね。

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by kou-mikami | 2009-05-05 06:32 | パリの街角
パリのシルエット(1)
     ビュット・ショーモン公園(19区)からモンマルトルの丘を望む
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by kou-mikami | 2009-02-15 12:01 | パリのシルエット
パリのギャラリー(2) sanpo
ギャラリー"Palais de Tokyo"

「パレ・ド・トーキョー」という現代アートの展示場です。
展示内容は東京とは何の関係もありません。
関連といえば場内にある書店に東京関連のキッチュな写真集があるくらい。
自費出版のような写真集やデザインブックが多く、アートイベントのチラシもたくさん。
ここは1937年の万国博覧会で日本館として建てられた建物の中にあり、
2002年に現代アートのスペースとしてオープンしたようです。

なんと夜中の12時にまで開いているパリでは稀な展示スペース。
常に前衛的なアート作品を展示して人気を集めています。
しかし、夜遅くにセーヌ川方面からこの展示場に向かうと、
まるで近未来の廃墟にやってきたような薄気味悪ささえ感じます。

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展示作品1 腐ったミカン(!)を展示しています


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展示作品2 ムースを使ったアート


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展示作品3 鳥と植物を配したアート


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展示作品4 水の波紋を表したアート

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by kou-mikami | 2008-10-24 21:32 | パリのアート
パリのギャラリー(1)
ギャラリー"Point Ephemere"

パリ10区、サン・マルタン運河沿いにあるギャラリーです。
昔の建設資材屋を改造した一風変わった建物で、
アーティストにレジダンス(居住区)を提供するという文化センターでもあります。
外はすぐ運河なので空間も広く、自然光が入る室内はとても居心地がいいです。
Point Ephemereとは「つかのまの場所」という意味。


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Christophe Bourguedieu という写真家の展覧会オープニングパーティー


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天井は高く、ロフトのような中二階があります


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ギャラリーに併設されたカフェの様子


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カフェの外はすぐ運河

定期的に居住アーティストを募集しているみたいです。
フランスのアーティスト支援制度の一例ですね。

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by kou-mikami | 2008-10-11 15:17 | パリのアート
パリの映画(3)
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パリの夏の夜といえば「野外上映会」です。

野外での映画鑑賞はパリの夏の風物詩となっています。
夜空の下、自然体で映画を見る。まさにフランスらしいイベントです。

場所はパリ市内の公園や庭園、教会前広場など。
往年の名画から、ヌーヴェルヴァーグ、最新作まで国を問わず様々な映画の
プログラムが組まれています。運営スタッフたちも楽しそうです。

去年見た野外映画を思い出してみると・・
サントゥスタッシュ教会前広場で「ムーラン・ルージュ」
シャンゼリゼ庭園で「勝手にしやがれ」
ヴィレット公園で「誰も知らない」

ただ夜は意外と寒いので、マフラーや長袖が必要かもしれません。
後半は少し震えながら見てましたので。じっとしていると寒いんですね。
主人公の過酷な人生と自分の身体の震えが一体になったことを
今でも覚えています。

それと今まで無料でしたが、今年は有料のところもあるようで。
だんだんせちがらい世の中になっていくようです。
ユーロ高の中、映画とワインだけは安いままでいてほしいものです。

*写真は去年のヴィレット公園での上映会。

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by kou-mikami | 2008-08-16 21:03 | パリの映画



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