『春のソナタ』や『夏物語』などフランス人の若者の瑞々しい恋愛映画を撮った監督エリック・ロメール。
彼が亡くなったのは2010年1月11日のことでした。 彼は今、パリのモンパルナス墓地で眠っています。 モンパルナス墓地。奥に見えるのはモンパルナスタワーです。 しかしエリック・ロメールの墓を探すのはとても時間がかかりました。 というのも、設置されたばかりだったため地図に彼のお墓が載っていなかったからです。 また墓石にはエリック・ロメールの名前がないことも時間がかかった原因でした。 彼の本名はモーリス・シェレ(Maurice Scherer)。享年80歳でした。 ようやく見つけたエリック・ロメールの墓 ロメールの作品に日本人のファンが多いと聞きますが、 やはり繊細な人間関係と日本人的で温和な女性が出てくるからかもしれません。 私も彼の映画の大ファンで、私がフランスの世界に入り込んだのも彼の映画がきっかけでした。 彼の最後の作品は『我が至上の愛』という長編映画。 彼の逝去後に鑑賞しました。 『我が至上の愛』"Les Amours d'Astree et de Celadon"(2007/フランス) フランスがまだガリア地方だった5世紀が舞台。 とある牧歌的な村落に住む羊飼いの男女の純愛が描かれています。なにもかもがまさに御伽噺的で、まったくつじつまが合わないことばかり。 しかしすごいのは、この物語が忠誠的な至上の愛とは何かをあまりに真剣に教えてくれるところ。 ちょっとおかしくて、変でつっこみをいれたくなるようなストーリー展開も、よくよく考えてみればロメールが人生を通して伝えたかった愛を語るため。 自然が美しくて、女性が可愛くてエロティックで、そして最後に教訓を残す。フランス映画の極みはやはりロメールにある。ロメール、今まで本当にありがとう。
by kou-mikami
| 2012-12-05 18:49
| パリの作家・芸術家
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